アルパカの右にならえ

生ビールでも発泡酒でも幸せなアラサー。邦画と小説をこよなく愛する創作ヲタク。

震える牛/アレグリアとは仕事はできない/ワーカーズ・ダイジェスト/君はそいつらより永遠に若い

 

震える牛 (小学館文庫)

震える牛 (小学館文庫)

 

 「震える牛」相場英雄
読み終えた日:2014/03/10
★★★☆☆
食品偽装から起きる殺人事件の話。警察内部のキャリア派閥の話とか大好物。事件の真相がうやむやになるラストはうわあ…ってなった。後味が悪いのが好きな人は是非読むべき。練り物ハンバーグが食べられなくなりそうな内容だった…と友人に言ったら「殺した奴の肉でも入ってるハンバーグなの?」と聞かれた。そういう話じゃないんだ…。

 

アレグリアとは仕事はできない

アレグリアとは仕事はできない

 

 「アレグリアとは仕事はできない」津村記久子
読み終えた日:2014/03/22
★★★☆☆
主人公の、若いくせに仕事を舐めくさった生意気な態度が、まるで若い頃の自分を見ているようで胸が痛い…辞めちゃった先輩がなんかつかみ所のない性格で、むかつくような好きなような。二作目の、電車の痴漢の話は長かった…よくもあんな短時間の出来事を、四人もの視点から書こうと思ったね!という不思議。

 

ワーカーズ・ダイジェスト

ワーカーズ・ダイジェスト

 

 「ワーカーズ・ダイジェスト」津村記久子
読み終えた日:2014/03/28
★★★★★
かなり好き!仕事に疲れる32歳の男女のお話。世の中にはこんな風にまさに勤勉労働という四文字熟語を体で現すように働いてる大人がいるんだよなぁ…と実感する一冊。だから社会は回るんだね!主人公を無視し続ける富田さんだけはマジで最後まで謎だった。こういう伏線を回収しないところが好き。世の中には全部理由がつくことばかりじゃないから。「大人」って、「何の根拠もなけれども、自分は自由だと感じた」という主人公の一言に尽きるのかもしれない、と悟った。二作目の「オノウエさんの不在」も好き。こういう、ある不在の人について語る周りの人間だけの世界が好き。「桐島、部活やめるってよ」みたいな。なんかわかんないけどオノウエさん好きになったわ…。

 

君は永遠にそいつらより若い

君は永遠にそいつらより若い

 

 「君は永遠にそいつらより若い」津村記久子
読み終えた日:2014/04/03
★★★★☆
ホリガイはいつ処女を捨てるのか捨てるのかと思っていた。就職先も決まり後は卒業するだけの暇人変態処女の変な話。淡々としているようでちゃんと登場人物には体温を感じる話だった。ひょうひょうと生きているようで、人を助けたいと思うことのできる人間の話だった。巨根のヨシナガがいいキャラだった。この人の作風はやっぱり好きだと思う。マンイーターからこのタイトルに変えたのは正解なような気がする。