アルパカの右にならえ

邦画と小説をこよなく愛する創作ヲタク。

邦画のポスタービジュアル傾向について

邦画のポスタービジュアルが好きだ。なので、ここ数年の映画ポスターの傾向をまとめてみた。基本的にポスタービジュアルを選んでみたけれど、DVDパッケージとかも混ざっちゃったかもしれない。

登場人物の証明写真をとにかく並べ立てる系

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このタイプのビジュアルって本当に多いよね、というデザイン。出演俳優の顔をどうしても絶対まんべんなくお知らせしたい! という作り手の気迫を感じる。好きな俳優が出ているのかいないのか、一目見てすぐに分かるのがいい。

並べ立てる系ではあるけれど、少しデザイン性に富んだコラージュ要素もある系

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個人的に、「クワイエットルームにようこそ」の写真の場面の切り取り方が上手くて、バツグンにオシャレだなと思う。妻夫木くんの見切れ方が最高。

田舎道たたずみ系

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田舎道に唐突にたたずむタイプのビジュアル。「あぜ道のダンディ」はイラストだけど、間違いなく田舎道だったのでこの系統に入れました。ちなみに、「四十九日のレシピ」のポスターのように、メインビジュアルがでっかくあって、その下部にサブキャラクターの顔が並んでいるタイプは邦画のポスタービジュアルにとても多いです。基本的に役者の顔はみんな載せたいという依頼者の要望をかたちにした結果、こういう形に落ち着くんでしょうね。

主人公の顔面、アップでドーーン! 系

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わかりやすくってとてもいい。「告白」なんて、松たか子が指名手配犯みたいなデザインで、映画の内容とリンクしたかっこいいデザインだと思う。「冷たい熱帯魚」は、眼鏡に映ってるんですよ、でんでんさんが……。ボデーを透明にするでんでんさんが……。

人物や素材を切り貼りした、ごちゃごちゃ可愛いコラージュ系

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コラージュ系のビジュアルは、作り手の力量が問われるというか、このデザインにお金をかけているかいないかが一目瞭然のタイプだと思う。「明日やること ゴミ出し 愛想笑い 恋愛。」とかは、結構適当なレベルだとか思っちゃう。「ハロー!純一」や「サマータイムマシンブルース」は、映画内容とリンクして可愛くも雑然とした楽しさが表されていて素敵。

主人公と相手役、二画面上下に分割系

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意外に一番多いのがこのタイプかもしれない。このビジュアルだと心なしかこなれ感が出るというか、簡単に「っぽい」感じが出るオシャレなデザインになる気がする。基本的に二人の人物の顔の向きはずらす、違う方向を向かせる写真が多いパターンの中、「メゾン・ド・ヒミコ」は斜め前からの似たようなショット、「ディアドクター」は同じ左横顔のショット(同じと見せかけ、上向きと俯きがちなカットでお互いの表情の変化をつけているあたりがツボ)と、珍しいタイプの並べ方もありました。

登場人物並んでこっち向いて、はいポーズ。記念撮影系

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自己紹介目的のビジュアルもあれば、作中このように写真を撮るシーンが実際に出てくる、「作中再現系」もあり。「キツツキと雨」なんか、コラージュ系の要素もあり可愛いデザイン。「そして父になる」は、「作中再現・記念撮影系」のド直球ですね。個人的に全員がなんともいえない表情で映っている、「蛇イチゴ」がすごく好きです。「ぐるりのこと」も素晴らしい。「たみおのしあわせ」は、映画を観た後だと「あぁ……」という気持ちになります。

劇中の印象的なシーン再現系

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系統に分けるのも苦しくなってきたところ。「夢売るふたり」なんて、作中でストーリーの重要なシーンで、役者さんの表情が良い。「純喫茶磯辺」は、この父娘の笑える関係性が出ていてすごく可愛い。ドヤ顔。

映画タイトルをとにかく目立たせたい! 系

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最近だと多いような気がするけど、少し前はあんまり見なかった印象のビジュアル。特に、「アイアムアヒーロー」とか「東京プレイボーイクラブ」とか、タイトルを前面に出したポスターってかっこいいと思う。


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