アルパカの右にならえ

邦画と小説をこよなく愛する創作ヲタク。

フィリピンの方の言葉らしいよ

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仕事してないとブログの更新率が上がるなぁ。2015、2016年はそんなに更新してなくて思う。2013、2014年の記事の数にウケる。二次面接の予定が月曜から木曜に延びて、あーという感じ。先週の木曜一次面接でそれなりにいい感じだったような気がして、そしたら次の日の金曜すぐに二次面接の連絡が来たから緊張してたんだけど、当日の月曜に、面接担当者の都合で水曜までには二次面接日の連絡をしますと連絡があり、その次の日の火曜の朝に「25日(木曜)に二次面接をします」と連絡があった。ちょうど関東に大雪の予報が出ていた頃なので、あっちの方にいていろいろ大変だったのかな…という予想。知らんけど。そして二次面接は多分、社長かそれなりの役職の人と面接のはず。会社の規模的に。受かると良い。髪を綺麗にして行きたいところだったけど、月末にならないと年末年始の分のお給料が口座に入らないので、今一番お金がない時なので、行けない!
この時期はハロワにも良い募集がなくて困っている。募集要項に『タガログ語が話せる方』という求人を見つけ、この時ほどタガログ語を勉強しておけばよかったと思ったことはなかった。あとは、英語で日常会話できる人要求するクセに給料18万とか舐めてんのかな? とも思う。田舎の方で仕方ないんだろうけど、給料10万から14万の募集もあってアホかというツッコミしか出なかった。

本当にお金を持っている人はタワマンには住まないってマジ?

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今週のお題「私のアイドル」
芸能人で応援している人がいて、まあ平たく言うとアイドルなんだけど。同じアイドルグループ(人は違う)が好きな友達がいて、よく一緒にDVDを観たりコンサートにも行く。
好きなアイドルがいて、応援してるし雑誌にインタビューが出れば買うし、テレビCMをしている商品も率先して買う。ラジオも聴くし、MCをやっているテレビ番組だって観るし録画もする。録画したのちBDディスクに焼いて観返したりする。応援の範囲からは逸れるけどちょっとした二次創作とかもしてる。
お茶の間の人から見て好感度は高い方だと思う。分かりやすく知的なイメージは一切なく、いつでも笑顔で時には素直に涙したり、芸能人にしては誠実さを感じさせる、笑顔とひたむきさ、真っ直ぐさが素敵なアイドルだと思う。喋りは得意じゃないし、絵も上手くないし演技もそれほどだけど(でもドラマはよく出してもらっている、感謝~)、それほど悪いイメージもないと思う。それなりに。だけど、この誰にも危害を加えないような人畜無害な青年がもし、人の道に反することをしたとして、その時に今ある好感度が地に落ちる瞬間を見てみたい、とふと思うことがある。むしろ、割りと結構前向きに見たいぞ、と思う自分がいる。
平たく言うと、今結構芸能人の不倫問題を取り上げるのがブームみたいになっているけれど(ベッキーとゲス極の不倫報道から始まったイメージある)、そういう感じのアレでも、ただ単に不慮の事故? 意識の低下? からくるド直球の不祥事でもいい。そういうマイナスな事故・事態を経て、今の彼の好感度や信頼が一気に地に落ちる瞬間を目の当たりにすることを夢見たりしている。ことがある。たまに。というか薄っすら? 頭の端にちょこっとだけある『点』ではなくて、全体的にぼんやり思っている『面』として、そういう想いがずっとある。濃度はうっすいけど。

っていう話をその友達にしたら、ただ一言「可哀想」と言われてしまった。それは、応援しているくせにそういう歪んだ感情を抱いている私という人間が可哀想、もっと素直に応援したらいいのに、という意味なのか、それとも、『そんな風に思われるアイドルが可哀想』なのか、『そうなっちゃったらアイドルが可哀想なことになる』という意味の可哀想なのか……、詳しく問いただすのも悪いので流してしまったけれど、確かにこんな気持ちで応援しているのもどうなんだ、とも思っちゃった。長年、大好き! と思っている人がいて、例えその人がなにか不祥事を起こしたとして、この気持ちはどう変わるんだろうかという、自分自身に興味があるのかもしれない。『健やかなる時も病める時も』みたいな感じ? わからん。こんなこと、ここじゃないとさらけ出せないね!

【邦画ログ】彼らが本気で編むときは、/「ビール発明した人にノーベル賞あげたい」飯島奈美さんのご飯が食べたい

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生田斗真がすごかった。小皿への小指の添え方に生田斗真トランスジェンダーへの本気度を見る。
登場からいきなりの、コンビニおにぎりを一人、ダイニングテーブルに座って食べる主人公の背中だけでほぼほぼの背景を知り得てしまえるからすごい。また、この最初のパートで母親がミムラだって気がつかなかったよ。
小学5年生の時ってこんなんだったっけ……、と、自身の小学生時代を思い返しました。「こいつんち母子家庭だからよー!」ってからかってくるイジワルな男子に対して、「うるさいチビ」「黙れデブ」「ダッサ」と言い返す女子のお友達グループの感じが小学生っぽかった。そのお友達も、主人公のトモが本格的にからかわれるようになると距離を取っちゃうところもリアルというか。トモが橋の欄干に立って、川に向かって唾を垂らすシーンが好きです。唾を吐くんじゃなくてあくまで垂らす行為というのが、あーやったことあるある(笑)ってなった。
いえ、とか、はぁ、って中途半端にタメ口でなく、丁寧な言葉で相手と距離をつけるための相槌を打つ感じが、小学生中年くらいの子供と大人の狭間という感じ。生田斗真演じるリンコが働く介護施設の同僚、門脇麦ちゃんの存在感はさすが! 大好き。入居者のおじいさんに対しても粗雑な言葉で相手をするキャラクターも素敵。

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「前までは本と机しかなかった」というマキオの台詞から、リンコと共同生活をするようになってから増えたと思われる家具。このインテリアもすっごく素敵だった。


ある程度トランスジェンダーに理解のある人間関係が出来上がっているところに、今回トモがぽんと入ってきた感じが、映画を観ている側の気持ちと重なって良かったかも。それだけに、悪意を持った書き方がヘンに浮いちゃった感じがした。リンコが入院した時の看護師の理解があまりになさ過ぎて笑ってしまった。今時あそこまで偉そうな態度の看護師さんいなさそう。でもそこはとげとげしい気持ちにさせるのが目的だもんね。小池栄子のイヤなママ役はほんっとうにハマるよね……。沢尻エリカの息子を誘拐した時のクソみたいなママ役も最高だった記憶がある(ドラマの話)。

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トモ、リンコ、マキオの三人で初めて食卓を囲んだ時の夕食メニュー。ドラマ「カルテット」でも議論の種となった唐揚げに添えられるレモンがここにも……! この、海老とブロッコリーのニンニク炒めみたいなのが死ぬほど美味しそう。


リンコの母のキャラクターが最高。「例え子供だとしてもリンコを傷つける人は私が許さない」とトモに言い放つシーンとか、マキオの父親がもうなくなってて、母親も施設にいる状況を「でもやっぱりちょっとラッキーみたいな?」「だって私自分の子供が一番可愛いんだもーん」ってあっけらかんと笑うところとか、リンコがまだ普通の中学男子として悩んでいた頃、そうとう葛藤があったんだろうなぁと思える。この母に何度もリンコが助けられてきたんだなぁと想像できた。108個の煩悩チンコ(ネーミング…)の数数えてるとこ楽し過ぎ。「チンコの裏までちゃんと洗った?」「洗いましたよ、表も裏もごしごしと」「ちょっと誰この左曲がり、マキオ?」「それは太すぎだろ!」とか、小学生女子トモの前でまあまあな下ネタ喋ってふざけているところが好きです。
同じトランスジェンダーの悩みを持っているかもしれない、友達カイくんの未来がど絶望過ぎて可哀想だなぁ。「普通じゃない」と友達と会話することすら禁止する小池栄子ママだし、それを苦にオーバードーズまでしちゃうし、その行為を「罪深い」とまで言われ、絶望&絶&望だよほんと。カイくんが幸せに成長できることを願おう。

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リンコがトモのために用意してくれた朝ごはん。黄色い卵焼きが美味しそう。お皿のラップをめくって、卵焼きを手で掴んで食べながら歩くトモの仕草も好きだった。卵焼きにマカロニサラダにほうれん草のおひたしにご飯とお汁…最高の朝ごはん!


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トモが「こんな可愛いお弁当初めてだったからもったいなくて食べられなかった」と、タイミングを逃して痛んでしまったお弁当を食べて、結局お腹壊しちゃう展開がかわいかった。「可愛くて可愛くて仕方がない」と言うリンコの気持ちを考えて泣いた。タコさんウインナーを空に掲げて微笑むトモも素敵。


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三人がでっかいサングラスをかけて海辺で編み物するシーン。ここにも瓶ビールが。男から女に変わる手術で、切ったチンコはどうなるのか、という純粋な質問をするトモ。その衝撃の答えにショックを受けた顔とセリフも可愛かった。


戸籍を変え、マキオときちんと夫婦として結婚して、トモを養子として迎えられないかと話す二人のシーンがよかった。立ち上がって抱き締める仕草も、さりげないキスシーンも、最初の方こそ違和感があったものの、もうこの辺まで来ると生田斗真がただの女性にしか見えなくなっているから、自然と受け入れてしまう。役者ってすごいんだな……と絶句してしまった。ミムラ母がクソ中のクソ中のクズ女だった。良い人とか報われない役が多かったからこういう人に迷惑しかかけないクズ役とミムラも良いよね。人間として誰よりも下等生物役のミムラ母は最高だった。結局、トモは母親を捨てる程大人ではなかったけれど、「今日は一人で帰って」と母親に言い放つトモの精神的強さには涙が出た……。誰だって誰かに頭を撫でてもらいたいし抱き締められたいよねー。

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赤ウインナーでできたこいのぼり! 早朝、マンションのベランダから見えるこいのぼりを見つめるリンコのシーンもあった。


アイテムとかひとつひとつのシーンに印象的なものが多かった。いろんな場面で出てくる、リンコとマキオが好んで飲む瓶ビール。糸電話での仲直り。夕方のラムネサイダーの瓶の中のビー玉。赤ウインナーでできたこいのぼり。フードスタイリストの飯島奈美さんが監修しているだけあって、食べ物のシーンはみんな美味しそうで本当にお腹が空いた……。おかずの並んだ食卓やお弁当の蓋を開けた時のトモの明るくなる表情がすごく可愛かった。しじみの醤油漬けと切り干し大根とイカの塩辛はきっと、お母さんと一緒に食べた記憶があるんだよね。
自宅に帰って行ったトモが忘れて置いていったハンカチを握り締めて泣くリンコがせつなかったし、彼女を後ろからきつく抱き締めるマキオもよかった。もうすでにリンコが女性にしか見えてない。初登場時の違和感はすでにない。最後、トモが戻った家が綺麗に片付けられていて、母とトモの生活が少しでも前向きに変わることを示唆していてほっとした。マフラーと見せかけてのおっぱい。静かなエンドロールが印象的だった。

【邦画ログ】美しい星/私は処女のまま妊娠したの

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SFらしい。違和感を受け入れるまでにしばし時間がかかったけれど、登場人物一家たちが自身が金星人、水星人だと覚醒(?)する辺りから、具体的に言うと40分超えた辺りからなにこれ?! って引き込まれてく感じ。橋本愛ちゃんの絶対的存在感圧倒的美貌に、ハァ…! ってなる。こういう作品に出演する亀梨くんが羨ましい、いいなぁって思う。役者としての亀梨くんがとても好きです。リリーフランキーのおかげで、天気予報図の前で指し棒を振るう気象予報士を見るとそわそわしてしまう。

タイトルバックが素晴らしい。遅れて来た亀梨くんが席に着いた途端落ちる照明、お誕生日のケーキを持って登場するレストランのボーイ、外国語でハッピーバースデーを大声で歌われうんざりする表情の亀梨くんと、その状況に無の状態の家族、そして父親のリリーフランキーは不在……、そこでタイトル「美しい星」
監督からもっとがっついて欲しい、とオーダーされたらしいリリーフランキーのベッドシーンがエロかったです。最高。

美しい星 Blu-ray豪華版(2枚組)

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美しい星 (新潮文庫)

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美しい星 通常版 [DVD]

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お金が無ーい

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年末年始の年賀状仕分けの深夜勤アルバイトを経て朝型人間になりつつある。睡眠時間をたくさんとっているせいか、ここにきてお肌の調子がバツグンにいい。目の下のクマがようやく取れてきた。頬っぺたのすべすべ具合が赤ちゃんのあれ。ちなみにお尻のすべすべ具合も調子がいい。睡眠は美肌の一番の秘訣と言うけど、尻の肌にも効くとは。祖母、父、おば、兄にまでお年玉を貰う。親戚中の恥さらしである。こんな私に誰がした……。友達からのごはんの誘いLINEを既読にすらしていない。今日は春みたいに暖かい日だ。

焼き肉も食べたいしパスタも食べたいなぁ…天ぷらも…

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死にたいという強い想いよりも、「今死んでもまあ別にいいかなぁ…」ってゆるい考えが一番死に近いって内容をツイッターで見て、無気力ってやばいなって思った。幸せになりたいとは思うけど今割りと幸せでそれでもまあいいかって感じなんだよね。将来性はないけど。二億円欲しい。

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ご飯って美味しいよね…幸せだと思う。

【邦画ログ】サバイバルファミリー/「必需品。カツラ、自転車、つけまつげ」ネタバレあり感想

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「サバイバルファミリー」
この映画は、「ある日突然、日本から電気が消えた──。」から始まり、「なぜ?」ではなく、「理由は知らん、だが生きる! じゃあそしたらどうする? とりあえず飲み水と食糧確保して、安全だと思う場所に家族全員でゴー!」というお話である。

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(「こんな時につけまつげいるか?!」と怒られ、キレて無言で父のヅラを指差す娘。「おめーのカツラはどうなんだよ!?」と、口には出さない優しさに泣いた)

「そんなことも分かんないのか!」「なに考えてんだよ!」が口癖の、口だけは達者で偉そうで頼りにならないたるんだ身体のダメ親父を演じるのが小日向文代さん。魚一匹丸ごとなんてさばけない、美人だけど天然ボケのちょっと抜けた母親を演じるのは深津絵里さん。つけまつげバッサバサで父に面と向かって「ウザッ」と言ってのける、クラスの友達グループにはさほど友情を感じず、夜な夜な繰り広げられるライン合戦はひたすらウザい、思いきり今どきの女子高生を演じるのが葵わかなさん。常にヘッドホンをつけて無口、大学でもそれほどはっちゃけてない、講義の板書をスマホ写真で済ます、こちらもTHE・今どきの男子大学生を演じるのが泉澤祐希くん。

電車が止まっていたとしても徒歩で、停電のせいで会社の入り口のセキュリティーが停止してもガラスを突き破ってまで会社に行こうとする父。もうほんと、とりあえず会社行かなくちゃっていう、日本人の社畜精神がずばずばに描かれててほんと笑う。でももし、自分がこの状況に陥ってもまず会社に行くかもしれないって思ったよ。この時の父の感じから、経理部の上の方の役職なのかなぁと想像する。態度だけは偉そうな中途半端な役職止まりというイメージ、私が過去に働いてた会社でもいたいた……と、ここで少しイヤな気持ちが蘇る。
食料が心配でとりあえずスーパーに買い物に行く母。スマホの電池がゼロになっても友達の顔を見るために学校へ行く娘と息子。

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(まさかあの鈴木家族が一致団結して豚を捕まえるとは)

全ての電気を使用するもの電子機器がストップという状況から、クレジットカードが使えない、ATMで現金が下ろせない、スーパーに物資が届かない、車が使えない、等々。東日本大震災の時も、帰宅難民の人たちがこぞって自転車を買って帰路についたというニュースも記憶に新しい。「羽田までどうやって行くの?」という娘に「自転車だ! 環八を真っ直ぐだ!」って叫ぶ父に笑った。水を高値で売る商店、物々交換で米を渡す米屋、一番すごい、と驚いたのは、2キロある真っ暗なトンネルの中を先導することで食料(お金?)を稼ぐ盲目の老人たちのシーン一家は「トンネルでしょ? まっすぐじゃん」と真っ暗なトンネル内に自転車で進もうとするが、中で自動車が停車していたり、地面でタヌキが死んでいたり、ただまっすぐ進むだけでは出口まで辿り着けない。その点、目の見えない方たちは日々白杖を頼りにまっすぐでない道を進んでいる、暗闇のプロに先導してもらえればトンネル内も安心。というシーン。こんなエピソードが思いつくこと、あります? すごいな。

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(見よ、この生存レベルの高そうなスーパー家族を)

災害時に大事なのはカツラでもつけまつげでもスマホでもなく自転車なんだなと強く実感しました。
ほぼオールロケらしいこの映画、東名高速を貸し切って自転車で突っ切るシーンは本当に爽快です。また、そこで出会う時任三郎率いる「災害があっても自活力の高い、むしろこの状況を楽しむスーパー家族」との対比も良かった。
一番面白かったのは須磨水族館の炊き出しのシーン。外で魚などの魚介類を焼いて食べてる集まりを発見して、え、なんで? と思っていたら、水族館の水槽で泳いでいる魚をとっ捕まえてガンガンに食ってる。蟹とか海老とか味噌汁にしてんの。こんなん声出して笑うしかない。並んでもギリギリ料理が足りずに終わってしまい、「せめてこの子たちの分だけでも!」って土下座する父と、泣く父を抱き起こして支える家族のシーンにグッときました。

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(目玉焼きと豚の燻製肉が美味しそう)

また、岡山で豚を追いかけ回すシーンも最高。豚と一緒に土手から転がり落ちて死んだかと思いきや、豚を仕留めて得意気な父の顔…お父さん……。養豚場の家にお世話になって、きゅうりの漬物と目玉焼きをおかずに白ご飯を掻き込む演技が凄かった。役者さんって本当にすごいんだなって圧倒されました。泣きながらご飯を食べる娘の表情も素敵。ここ泣いた。

川を渡るシーンが11月に撮影されたと聞いて絶句。見てるだけでも息苦しくなりそうなくらい過酷なシーンが冬に撮影されたなんて、なんという地獄…コヒさんしんじゃう…!! 川に流された父を追うも見つからず、岸で待つ母と娘に、外れたカツラの毛を差し出す息子。父の唯一の形見。それを見て泣き崩れる親子の図が可笑しすぎてつらかったです。マンションの隣の家族が泣く泣く飼い犬を置いて家を出るシーンからの、道中見かけたどこかから逃げてきた飼い犬に情けを見せる娘がよかった。ペットボトルの水を盗まれ追いかけるも、追いかけた先で犯人がその水で妻と共に乳児にミルクを飲ませていることを知ると、なにも言わず戻る息子もよかった。蒸気機関車の拾われる直前、母と娘の手を取って前を進む息子を見て「大きくなったな……」と感動。