すべて真夜中の恋人たち/川上未映子
タイトルのひらがなと漢字のバランスがすごく好き。名久井直子さんの装丁である!割りと、というか結構主人公が陰気でねちっこくてつらい…あとアル中みたいだし。装丁の綺麗さとは裏腹に痛い内容な感じがしました。
一千一秒の日々/島本理生
わりかし印象のない短編集かも…。最初の、マンネリ気味カップルの話が好き。でも、わりと別れ直前でも普通にヤッちゃうのに違和感。付き合ってもない男性と一泊旅行行っちゃう主人公にも「?」だったな…この人の本にはたまに「かまととぶってんじゃねえぞコラ」と胸倉を掴みたくなる女が出てくる。というか、ぶっちゃけちゃうとそんな女しかいない。自分だって島本理生さん大好きなくせして、「島本理生さん大好きなんです!」って崇拝する女を見るとちょっとイラッとする、この心理なんだろう?(笑)
星やどりの声/朝井リョウ
兄弟の名前のからくりには目次を読んだ時点で若干気がついてました。兄弟たちのわかりやすい思春期な感情(シングルマザーの母親が男と会っているだけで「最低!」みたいな態度とるところとか)の書き方が好き。大人数の兄弟いいいなぁ。あと、ビーフシチューがめちゃめちゃ食べたくなる!!