アルパカの右にならえ

生ビールでも発泡酒でも幸せなアラサー。邦画と小説をこよなく愛する創作ヲタク。

【邦画ログ】サバイバルファミリー/「必需品。カツラ、自転車、つけまつげ」ネタバレあり感想

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「サバイバルファミリー」
この映画は、「ある日突然、日本から電気が消えた──。」から始まり、「なぜ?」ではなく、「理由は知らん、だが生きる! じゃあそしたらどうする? とりあえず飲み水と食糧確保して、安全だと思う場所に家族全員でゴー!」というお話である。

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(「こんな時につけまつげいるか?!」と怒られ、キレて無言で父のヅラを指差す娘。「おめーのカツラはどうなんだよ!?」と、口には出さない優しさに泣いた)

「そんなことも分かんないのか!」「なに考えてんだよ!」が口癖の、口だけは達者で偉そうで頼りにならないたるんだ身体のダメ親父を演じるのが小日向文代さん。魚一匹丸ごとなんてさばけない、美人だけど天然ボケのちょっと抜けた母親を演じるのは深津絵里さん。つけまつげバッサバサで父に面と向かって「ウザッ」と言ってのける、クラスの友達グループにはさほど友情を感じず、夜な夜な繰り広げられるライン合戦はひたすらウザい、思いきり今どきの女子高生を演じるのが葵わかなさん。常にヘッドホンをつけて無口、大学でもそれほどはっちゃけてない、講義の板書をスマホ写真で済ます、こちらもTHE・今どきの男子大学生を演じるのが泉澤祐希くん。

電車が止まっていたとしても徒歩で、停電のせいで会社の入り口のセキュリティーが停止してもガラスを突き破ってまで会社に行こうとする父。もうほんと、とりあえず会社行かなくちゃっていう、日本人の社畜精神がずばずばに描かれててほんと笑う。でももし、自分がこの状況に陥ってもまず会社に行くかもしれないって思ったよ。この時の父の感じから、経理部の上の方の役職なのかなぁと想像する。態度だけは偉そうな中途半端な役職止まりというイメージ、私が過去に働いてた会社でもいたいた……と、ここで少しイヤな気持ちが蘇る。
食料が心配でとりあえずスーパーに買い物に行く母。スマホの電池がゼロになっても友達の顔を見るために学校へ行く娘と息子。

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(まさかあの鈴木家族が一致団結して豚を捕まえるとは)

全ての電気を使用するもの電子機器がストップという状況から、クレジットカードが使えない、ATMで現金が下ろせない、スーパーに物資が届かない、車が使えない、等々。東日本大震災の時も、帰宅難民の人たちがこぞって自転車を買って帰路についたというニュースも記憶に新しい。「羽田までどうやって行くの?」という娘に「自転車だ! 環八を真っ直ぐだ!」って叫ぶ父に笑った。水を高値で売る商店、物々交換で米を渡す米屋、一番すごい、と驚いたのは、2キロある真っ暗なトンネルの中を先導することで食料(お金?)を稼ぐ盲目の老人たちのシーン一家は「トンネルでしょ? まっすぐじゃん」と真っ暗なトンネル内に自転車で進もうとするが、中で自動車が停車していたり、地面でタヌキが死んでいたり、ただまっすぐ進むだけでは出口まで辿り着けない。その点、目の見えない方たちは日々白杖を頼りにまっすぐでない道を進んでいる、暗闇のプロに先導してもらえればトンネル内も安心。というシーン。こんなエピソードが思いつくこと、あります? すごいな。

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(見よ、この生存レベルの高そうなスーパー家族を)

災害時に大事なのはカツラでもつけまつげでもスマホでもなく自転車なんだなと強く実感しました。
ほぼオールロケらしいこの映画、東名高速を貸し切って自転車で突っ切るシーンは本当に爽快です。また、そこで出会う時任三郎率いる「災害があっても自活力の高い、むしろこの状況を楽しむスーパー家族」との対比も良かった。
一番面白かったのは須磨水族館の炊き出しのシーン。外で魚などの魚介類を焼いて食べてる集まりを発見して、え、なんで? と思っていたら、水族館の水槽で泳いでいる魚をとっ捕まえてガンガンに食ってる。蟹とか海老とか味噌汁にしてんの。こんなん声出して笑うしかない。並んでもギリギリ料理が足りずに終わってしまい、「せめてこの子たちの分だけでも!」って土下座する父と、泣く父を抱き起こして支える家族のシーンにグッときました。

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(目玉焼きと豚の燻製肉が美味しそう)

また、岡山で豚を追いかけ回すシーンも最高。豚と一緒に土手から転がり落ちて死んだかと思いきや、豚を仕留めて得意気な父の顔…お父さん……。養豚場の家にお世話になって、きゅうりの漬物と目玉焼きをおかずに白ご飯を掻き込む演技が凄かった。役者さんって本当にすごいんだなって圧倒されました。泣きながらご飯を食べる娘の表情も素敵。ここ泣いた。

川を渡るシーンが11月に撮影されたと聞いて絶句。見てるだけでも息苦しくなりそうなくらい過酷なシーンが冬に撮影されたなんて、なんという地獄…コヒさんしんじゃう…!! 川に流された父を追うも見つからず、岸で待つ母と娘に、外れたカツラの毛を差し出す息子。父の唯一の形見。それを見て泣き崩れる親子の図が可笑しすぎてつらかったです。マンションの隣の家族が泣く泣く飼い犬を置いて家を出るシーンからの、道中見かけたどこかから逃げてきた飼い犬に情けを見せる娘がよかった。ペットボトルの水を盗まれ追いかけるも、追いかけた先で犯人がその水で妻と共に乳児にミルクを飲ませていることを知ると、なにも言わず戻る息子もよかった。蒸気機関車の拾われる直前、母と娘の手を取って前を進む息子を見て「大きくなったな……」と感動。

【邦画ログ】PとJK/「可愛いと多幸感で1000万点あげる」/ネタバレあり感想

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PとJK

亀梨和也KAT-TUN)演じる警察官の巧太と、土屋太鳳ちゃん演じる女子高生歌子のお話。長回しカットを撮らせるならこの人! な廣木隆一監督の作品。「オオカミ少女と黒王子」でもべったべたのべた褒めしてたため、今回も絶対絶対好きな映画になるんだろうなと思っていたら、想像以上に大好きになっちゃった作品です。
過去の感想はこちら。
ayappu900.hatenablog.com


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冒頭、路面電車に乗るまでの坂道を歌子がダッシュしてる長回しシーンの時点で既に好き。22歳のフリして合コンに出席するも、男の人に強いお酒を飲まされそうになっちゃって困ってるところに、さっそく亀梨くんが颯爽と登場。「飲めないならもらうよ」ってテキーラ? を並々注がれたショットグラスを奪ってグビグビ飲み干す亀梨くん…かっこよすぎでしょ。登場2秒で心奪うってなにごと??
女の子が飲酒強要されて困ってたらそのお酒をスマートに飲んじゃうのが亀梨くん。終電間に合わない! って女の子が困ってたら、終電間に合うように一緒にめちゃくちゃダッシュしてくれるのが亀梨くん! もう好き!
 結局終電に間に合わなくて、繋いだ手を離すときごめんねって言わないのがかっこいい。ここで下手な映画とかだと「あの、手……」「あ、ああ」わざとらしくパッと離して「ごめんっ」とかじゃん? 違うんだよ、土屋太鳳ちゃんが繋いだ手を見下ろす。亀梨くんがその視線に気がついて、そっと手の力を緩める、からの「少し歩こっか」なんだよ。分かってらっしゃる…!!
16歳って判明した途端手のひら返す亀梨くんも良い。「酒飲んでねえだろうな? このクソガキ」とすごまれてビビって「ごめんなさーーーい!」って踵返してダッシュしちゃう土屋太鳳ちゃんの可愛さも良い。そのあと追いかけてきてくれるの超かっこいいしなんかもう亀梨くんの全てがかっこいい。もうこれ、亀梨くんのこと好きになるし土屋太鳳ちゃんのことも好きになるしで、この映画最後まで心が持つのか? って感じです。開始15分程度でこれです

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映画冒頭、路面電車に乗るために坂の下からダッシュする土屋太鳳ちゃんを、遠くから映してるカットからすでに長回し。朝友達に会うまでの廊下から教室までの道のりとか、学校を出てから家までの帰り道を自転車で走る時の息遣いとか、やっぱりこの監督の長回しが好き。重要なセリフや心が動くシーンは、普通なら登場人物の顔をアップに映すんだろうけど、この人の映画は景色さえ演技のうちだと言うように、きちんと背景の中に生きているキャラクターを撮るので、すっごく大好きです。函館の澄んだ空気や美しい海の景色、家の中での家族の立ち位置など、ただ演技している表情をアップで映すだけでは伝わらない表現の仕方もあるんだなと実感する。

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土屋太鳳ちゃんが「結婚結婚~!」ってウキウキしながらベッドでブリッジしてるところが好き。可愛い。そんな土屋太鳳ちゃんのお部屋の扉から顔を出して、「ケーキ食べよっか」って誘いにくる、ともさかりえ演じるお母さんもすっごく素敵。
土屋太鳳ちゃん演じる歌子の両親は、どちらかというとお父さんが常識的にちゃんと怒ったりする心配性で、お母さんは割りと物静かに状況を眺め、きちんと諭したり気持ちを汲んでくれる存在、という感じです。物語の中盤この二人の、夫の口についたお米粒をとってあげるっていうなんてことはないシーン。ここ、娘を心配する夫を心配する妻、っていうやり取りを台詞なしでああやって表現してるのがすごいなぁと思いました。
付き合って初デートの初プレゼントが防犯ブザーとか、亀梨くんの職場の先輩の「卒業まで待てないワケ?」という正論(笑)とか、付き合って一年後くらいの展開を開始30分でプロポーズまでやっちゃうとことか、お父さんから亀梨くんへの「一発殴らせろ」パンチが超弱々しいところ(笑)とか、結婚するってことを知った土屋太鳳ちゃんのお友達、玉城ティナちゃんの「26歳かぁ~やっらしいなぁ~ドンッ」とか、エピソードやシーンがいちいち印象的で可愛い!

お父さんと亀梨くんとの会話の中で、「娘が不幸になるのなら君をいつでも殺せる」というセリフが出てきたのがかっこよかった。娘さんをください! と言ってきた男に対するパンチは弱くても、言葉として覚悟を見せる父の強さにぐっときました。亀梨くんのお家にいて、「先に風呂入ってくるわ」と脱衣所に向かった彼の背中を見送った後、「お風呂ってことは……ハァッ……! ついにわたし…!!」ってどきどきそわそわしちゃう土屋太鳳ちゃんめちゃくちゃ可愛くなかった? そのあと見事にスルーされるところまで通しで可愛い。

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あと、不良少年演じる高杉真宙くんの顔面偏差値の高さにおののきました。顔と同じくらい心も傷ついて、金色に染まった髪を握り締めるシーンとか美しすぎてため息が出た。なんていうか、俳優になるために生まれてきたんだなって思う。それくらいの美しさと儚さだった。

喧嘩しちゃった時、すねて背中を向ける歌子に「どっちかが砂糖でどっちかが塩」って言って巧太がコーヒーカップを差し出してくる。片方を一口飲んでから「ごめんね、言いすぎた」って謝る歌子とのシーンがすっごく可愛い。お互い素直に謝ってから「そっちが塩でしょ」って笑う歌子に向かって、しょうがねぇなぁまったく、みたいな呆れた顔して「両方砂糖だよ」って笑う巧太のイケメン度がずば抜け過ぎてて、普通ならこういうシーン(なーーーーにいちゃついてやがる! このバカップルめが! オラ!)って思うんだけど、まんまと(最そして高)になるわけですよ。なに言ってるか分かんないと思うけど本当になにが起こってるか分からないくらい亀梨くんと土屋太鳳ちゃんの醸し出す可愛いカップルの空気に死にそうになるんだよ。

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(なんという可愛らしいの権化)
あと、この映画の一番素晴らしいシーンは文化祭の演出だと思うんだけど、歌子のクラスの出し物貸衣装屋さんに遊びに来た巧太が、学ランコスプレをするんです。この姿があまりにも「ごくせん」で、これは確実に亀梨くんファンへのサービスショットだと思うんですけど、この学ラン姿の亀梨くんだけで亀担は死んだんじゃないかな。
そしてね、肝心の土屋太鳳ちゃんの格好が緑の全身タイツのカッパなんだよ、河童。河童だよ、お皿が乾いたら元気がなくなっちゃう河童。黄色いくちばしつけた河童だよ。どんだけキュートなんだよ。河童と学ラン姿で校内デートってどれだけキュート&キュートだったら気が済むわけ? って問いただしたいよね。
「学生服姿の巧太くんと校内デートしたい!」って夢見る土屋太鳳ちゃんの願いをしぶしぶながらも叶えてくれるところが素敵。階段を降りつつ手を繋ぐ瞬間があるんだけど、普通ここは真正面から撮りたいのでは? と思うようなこのシーンでも、階段の柵越しに俯瞰から撮ってるから、土屋太鳳ちゃんの「手繋ご」ってニコッておどけて手差し出してる表情しか見えないの、そこがすごくいい。きっと呆れた顔しながらもにやけちゃってる巧太の表情を想像できて、すっごく良いんです!

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かの有名な(?)くちばしでチュッ、てしてからの、くちばし外してキスシーンがくると思いきや生徒に邪魔されて寸止め! ってシーンも、心のダメージ問答無用で致死量越えって感じでやばい。巧太の制服シャツに抱き着いてにまにましている歌子を見つけ、「中身ないのに抱きついても意味ないだろ」って、そのシャツを身に着けて、「ほら来い」って両手を広げるシーンも、とにかくステキの一言。なんかもう、この監督が五十歳を超えた方とは到底思えない、女子高生なのでは? 恋する女子なのでは? って錯覚しちゃうんだよ。

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また、体育館で吹奏楽部の生徒が演奏しているシーン、ここがもう、文句の一つもない、息が止まるくらいグッと心を掴まれたシーン。体育館に続く廊下から、体育館の中まで入って、演奏してる前の方まで巧太と歌子が手を繋いで行くカット。ここ、二人が体育館に入ってからもカメラが途切れずに、ステージ四段くらいになってるブラスバンドの演奏者の一番上の端の子までちゃんと映すようにカメラが行くんですよね。
また、中段にいる打楽器の木琴? 鉄琴? の生徒が、両手に持ったマレットをくるくる回してステップ踏むような振り付けがあって、そこも可愛くて見逃せない。あとあと、演奏曲がUNISON SQUARE GARDENの楽曲「シュガーソングとビターステップなのも、大好きな曲なのでテンションが上がりました。演奏中、大きなバルーンが宙にポンポン跳ねていて、すっごく幸せで楽しい空間が広がってるのもじーっと見入っちゃう。このシーンってきっと、ブラスバンドの演奏者以外、エキストラの方たちはそれなりにアドリプで手拍子したり、バルーンをトスしたり楽しんでると思うんだけど、そういう「楽しんでる」表情だったり、吹奏楽部の演奏を大写しにせず、ただそこにある空間を引きの画で魅せているところが、この監督の大好きなところだな~! ってまた改めて好きになっちゃいました。

こういう学園ドラマ作品の中に出てくる文化祭って、普通なら舞台装置の背景としてのシーンであることが多いと思うんだけど、この文化祭にはちゃんと「平和への祈り」(うろ覚えだから間違ってるかも)というテーマがあることが素晴らしいなと思いました。後夜祭で参加者たちが灯籠の中にろうそくを灯し、気球にして空に浮かべる灯籠飛ばしを行うシーンがあり、それもすごく印象に残りました。
巧太が歌子を守るために負傷してしまった時、病院の屋上で一人落ち込む歌子の元にやってきたティナちゃんと西畑大悟くんと一緒に、この灯籠飛ばしをするシーンも好きです。飛ばす瞬間、ティナちゃんに「願い事は?」と聞かれ、なにも言わず空に上っていく灯籠をただじっと見つめる歌子の表情が心に残った。ここで願い事を口に出さないところが良いんだよね。

君が無事なら良かったって頬っぺたに伸ばした巧太の手を振り払うような歌子の仕草にもグッときた…。
「私のために死んでもいいなんてやめてよ」という歌子に、それでも巧太は「これが俺の仕事だから」と答え、ついには「命かけてとかそういうの無理、重い」って弱音をこぼしちゃう歌子の幼稚な部分もすごく良かった~、もう好き……好き。
「どんな人間にもなれるよ」という巧太のセリフや、「私は馬鹿な女子高生で大神さんはただの不良」という歌子のセリフと対になったような「親父は優秀な警察官で俺は馬鹿な息子」って巧太のセリフも好きです。

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君のためなら死ねる」って警察官としての巧太の気持ちが、「一緒に生きていってください」に変わった最後のシーンも素敵だった…、むしろもう私だって土屋太鳳ちゃんと結婚したいよ、いっそ。そういう気持ちよ。
そしてキス未遂二回目も良い。エンドロールへ向かうクライマックスのシーン、講堂を二人で手を繋いで出てきてからの廊下のカットで「これはまさか、フラッシュモブシーンくるか…!?」ってゴクリと期待してたらそのまさかですよ。学園モノにおける「最後に全員で踊るミュージカル演出」にめっぽう弱い私は、最後の最後にまた致死量のダメージをくらいました。
極めつけのこのパレードのBGMがブルーノ・マーズの「Marry You」はい拍手~! 全員起立の上「シェフを呼べ」顔しながらの拍手~~!! ですよ、もう。ええ。Youtubeのかの有名な(?)フラッシュモブプロポーズの動画で胸打たれた私、撃沈。またここのシーン、巧太と歌子のあとを楽しそうに歌いながらついてくる生徒の子たちが良かった。安直過ぎたらきっと踊り出してたかもしれない。
そしてプロポーズをした観覧車内でキスをして、結婚指輪をはめ直してからのまた見つめ合ってキスをして、からのタイトル「PとJK」。はい拍手~~~!!! ここにくるまでタイトルバックが出ていなかったことにも、それに一切気がつかず映画を観ていた迂闊な自分にも、それを見越してタイトルを最後に持ってきた監督にも、すべてにおいて一本取られた~~! 好き~~~~!!! なのである。

やるせないのはつらい、だけど面白い

友達とおすすめの漫画や映画の話をしてたんですけど、彼女が「大人になってからは、やるせない想いや後味の悪い想いをするようなストーリーが辛すぎて、自発的にあまり読まなくなった。現実を知った分だけ、フィクションの世界では限りなくハッピーでいたいし底抜けに幸せを感じたいし悪い人が誰もいないと良い」って力説してて、ほんと(分かる)って頷いた…。
いわゆるバッドエンドとか救いのないストーリーって昔の方が好きだった気がする。この友達に洋画「ミスト」か「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を観せたらしぬかもしれない。私は家族で「ミリオンダラー・ベイビー」を観て、鑑賞後ものすごく重い空気になったことがあります。

これだけじゃあれなんで胸くそ悪かったりせつないしやるせないけど好きな漫画を紹介します。

ボーイズ・オン・ザ・ラン花沢健吾

なにも言わずに一巻から読み始めて欲しい。まずちはるちゃんを好きになってから、話はそれから。


兎が二匹 1巻 (バンチコミックス)

兎が二匹 1巻 (バンチコミックス)

兎が二匹 2巻(完) (バンチコミックス)

兎が二匹 2巻(完) (バンチコミックス)

兎が二匹/山うた

キーワードは「不老不死」
「ご飯がないだけで 焼かれただけで 歳とっただけで
明日があると思ってる間にみんな一瞬で死ぬくせに!!」
ってセリフがつらい。


夏雪ランデブー (1) (FEEL COMICS)

夏雪ランデブー (1) (FEEL COMICS)

夏雪ランデブー河内遙

この漫画のヒロインには死別した元恋人がいて、その元恋人が主人公(男)の身体を借りてヒロインとデートしたり会話する展開がせつない。
好きなセリフはその死んだ男の人の
「たとえば僕が この流れで 君に何かを諭されているんだとして
多分うまく納得できたら それで全て丸くおさまるんだ
わかってるんだ いちおう ちゃんと これ以上 いちゃいけないって」

です。つらい。


ミリオンダラー・ベイビー [DVD]

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ミスト DVD

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ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]

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思い出した話

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おおかみこどもの雨と雪のコミカライズ漫画を描いた、優さんという漫画家さんが亡くなったというニュースを聞きました。
確か自分より少し上かくらいの同年代の方で、東京の美大時代に運営していた個人サイトが凄く好きでよく見ていました。鉛筆画? の創作漫画を描かれていて、優しいタッチの絵柄に、優しくなれるエピソードやストーリーがたくさんで、青春や恋愛を題材にした漫画だった記憶。確かサイトでは「わかな」さんと名乗っていた覚えがある。コミティア? とかそういうイベントで個人誌も出してたような気がするな~。大学を卒業してからどこかで勤めていたかどうかは分からないけれど、なにかの挿絵に採用されたり、本とか漫画の表紙の絵の仕事をしたりと、だんだん本格的に絵の仕事をしていくのを目の当たりにしていたというか、昔自分も絵の勉強をしていたしイラストレーターになりたかったから、こういう才能がある人は本当にすごいんだなぁ、夢が叶ったんだなぁと羨ましくぼんやりと思っていた気がする。
サイトの日記もあまり感情を書き連ねる感じではなく、わりと淡々とした日常の書き記しのような感じで、絵柄やストーリーと同じように人柄も優しくて繊細で人に寄り添うような性格の方なんだろうな~ってイメージを抱いていた。
個人サイトからPixivに移行していったり、絵の仕事が本格化してからは個人サイトも確か閉鎖されて、Pixivで投稿する頻度も少なってきたり、忙しくしてるんだな~って思ってて、おおかみこどものコミカライズの表紙でこの人の名前を絵を見た時は「すごい!!!」ってびっくりした。その後はずっとオリジナルの漫画連載もしてたみたいだし、すっごい、漫画家になったんだ、すごい!(語彙力ゼロ)って。
そして個人サイト時代に漫画を読んでいたことを勝手に誇りに思ったり(売れる前から知ってたよ状態のアレ)、亡くなってしまったんだと知り、昔の頃を懐かしく思いました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

Perfume FES!! 2017【大阪公演】星野源/「伝説が生まれる瞬間に はじめてたちあってしまった まいったな」※ネタバレ感想レポ

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9月13日(水)「Perfume FES!! 2017 3日目【大阪公演】星野源」へ、行ってきた

ところどころで人が集まってスマホを構えているのでなんだろう? と思っていたら、Perfume星野源ののぼりが一緒に写真におさまるベストスポットだったようです。
元々4日間あるうちの星野源公演にだけは行きたいなと思っていたので、単騎単願でなんとか当選。2017年の運はここのためにおいておいたのかな! と思う。
星野源のファンはとにかく女子が多い。星野源女子若い! そしておしゃれ。『Continues』のツアータオルやTシャツを身に着けている女子が多い、グッズがおしゃれだからファンの子もおしゃれになっちゃうという。すてきやん。販売開始直後はだいぶ列が伸びていたみたいだけど、自分が到着した時はすでに開場していた時刻だったので、並ぶこともなくスムーズ。可視化TシャツSサイズは売り切れてて買えなかった~! でも、4日間しかないフェスだし売切れも当然だよね。エメラルドグリーンのタオルと着せ替えぱふゅそうこうを2つ買って、あとは星野源のグッズでポーチ三兄弟が欲しかったんだけど、どうやらフェス会場には三兄弟は来られてないらしく、そこにいたのはノート三姉妹…! なんと。すべすべしてそうな手触りのタンブラーが気になったな。買えばよかったな。

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当日のチケットがあれば参加できるぱふゅふぇすくじ列にも並びました。見せれば当選確率がアップするというP.T.A.会員証を忘れてきちゃったんでアッて思ってたんだけど、ファンクラブサイトログイン後のスマホ画面でも可能ということでそれを見せてくじを引いたら、まさかの嬉しい持ち歩きま賞が当たった。受付の女の子におめでとうございます! ってニコッてされたのが可愛かった。早く欲しくてすごい両手を差し出してしまった。当たると後ろにいる人がカランカラ~ンって鐘を鳴らしてくれるんだけど、あれすっごく恥ずかしいね!

ちなみにきんちゃく袋がこれ

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大きさはこんな感じ。なんてことはない普通のきんちゃく袋です。かわいい。

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生地もまあ薄い普通の、特に内部もなんてことはない普通のきんちゃく袋です。かわいい。

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紐をきゅってしばるとこんな感じ。かわいい。

そういえば大阪城ホールって縦長のアリーナだった

何年前かにNEWSの夏コンサートで行った以来の城ホールだったんですが、周りにスタバとか出来てるのに驚きました。過ごしやすい! ちなみに大昔コブクロファンだった頃は鬼のように通っていました大阪城ホール。ただいま…! という気持ち。

くじで当たったプラスマイナスで席はアリーナ50列だったよ!

PA席のすぐ前くらいの席でした。割りとセンター寄りだったので嬉しい~! お隣さんの男性もPerfumeファンのお一人様でした。仲間。逆お隣さんのおじさまもPerfumeファンのお一人様でした。なかま!

いざ、星野源の陣「かわいさやばい」

後ろの星野源ファン二人組女子が「かわいさやばいからなマジで」って言ってたのを耳にして、「逃げ恥観てひらまささんに悶え狂ったことは確かだけれど、そんなになの…? どうれ」ぐらいの気持ちで正直たかをくくっていた。いざ登場してみると、二秒で「かわいさやばい」ってなった。源さん。
星野源のライブに初めていくならこの曲聴いとけ! というリストを予習して行ったのですが、この曲好きだな聴きたい! って思っていた曲を全て歌ってくれたのですごく嬉しい~!

1. 化物
2. 桜の森
3. SUN
-MC-
4. Drinking Dance
5. Week End
-MC-
6. 時よ(Perfumeコラボ)
7. 恋(Perfumeコラボ)
8. Family Song

『化け物』大好きなのでイントロのマリンバ(合ってる?)が響いた瞬間やったーって飛び跳ねた。生の「こんばんは~~! 星野源で~~~す!」が聴けたのでここでもう感無量。『桜の森』この曲もイントロがすてき。源さんってロックなイメージがあったんだけど、曲を聴きこんでみるとブラックミュージックっぽい感じもある? ってブラックミュージックの定義をよく分かってないんだけど、身体横に揺らして踊り出したくなっちゃう曲が多い。『Drinking Dance』で「ウコンの力飲んでますか~~!」って叫んでた。『Week End』ってまさにクラブミュージックっぽい。クラブ? 行ったことないけれども。どの曲も源さんが気持ちよさそうにステップ踏んでて、好きに踊ってねって言ってたのが印象的だったな~。
数曲終わってMCに入った時、スタンドの端からアリーナ、逆サイドのスタンドまで両手で手を振って、「わあ優しい、手を振りかえしてくれるんですね~」ってニコニコしてた。なにこの人かわいさやばい。「暑い…」「あっつい……」「ちょっと水飲みますね…」「みんなも水飲んでね…」「あっつ…」ってずっと言ってて笑ったなにこの人かわいさやばい。確かに白のタートルネック(首が結構詰まってた)に黒ジャケットは暑すぎるよね~なんでもっとラフな格好じゃないんだろう? って思ってたんだけど、次の曲でイレブンプレイコスしてきたPerfumeの衣装とのバランスだとは思わなかったじゃん、やられたじゃん。
「みんなも水分とってね、熱中症になるよ」という流れで、「この間家にいて熱中症になった話」になりました。エアコンの掃除のために業者に連絡したら一週間後になると言われ、ならよし一週間我慢してやるかって扇風機で過ごしていたら熱中症になったらしい。危険。お医者さんに行ったら「老人かお金のない若者しかなりません」って言われたらしい(笑)どうでもいいけど源さんが汗を拭いていたタオルが真っ黒でかっこよかったです。
男性アーティストとか俳優さんとか男性アイドルがする、こういう「一人暮らしですよ~同棲してないですよ~」アピールMCが大好きです(笑)尊いよね。

『時よ』でいつもはイレブンプレイの皆さんが踊るらしく、「今日は来ていないので一人で頑張ります…」と、前フリしてからの大サビ前くらいでPerfumeの三人が登場した瞬間は、まさに会場が一瞬で沸きました。この前フリはずるい! 公式で写真が出ている通りですが、この三人の衣装がイレブンプレイの例のからし色衣装の赤バージョンという感じで、はちゃめちゃに可愛かったです。両隣の男性の背筋がビッと伸びたのを感じたよ。分かるよ、可愛すぎたもん。左から、のっち、かしゆか、源さん、あ~ちゃんと一列に並んで、手旗信号(『Spending all my time』のフリ)みたいなダンスを踊ってたんだけど、なんかもうこの画を見られただけで生きてて良かったなってくらい感動しました。またこの時の衣装が赤赤黒赤でかっこよくて可愛くてさ…、四人組ユニットみたいで最高にエモかった。エモモ。
Pefumeの三人は完全にイレブンプレイとしてバックダンサーに徹してて、表情もバキバキアンドロイド。特にね、レースの白手袋が可愛かったと思いませんか!!
その後「去年めちゃくちゃ歌った曲」「一緒に踊りましょう!」って『恋』のイントロが流れた時はたぶん地球がちょっと揺れた。それくらい盛り上がってびっくりした。お客さんみんないっせいに背筋が伸びてステージが見えなくなったくらい。その後のPerfumeのMCいわく、「練習して踊れるようになった恋ダンス、お客さんみんなこんなにも普通に踊っとる」らしいんだけど、正直後方の自分周辺の男性陣は「オイ…可愛すぎか…」という衝撃で背筋ピーンの直立不動でガン見してました(笑)斜め前の源さんファンの女の子が楽しそうに恋ダンスを踊っていたので、真似して一緒に踊ったよ! 不慣れながら。間奏のダンスも完璧で、「明日死ぬのかな?」というくらいかっこよかったです。

あとは、バンドメンバー紹介の時に発覚したんだけど「東京事変浮雲がいる……!!」と気がついて震えました。長岡さんっておっしゃるんですね。か、か、かっこいい。


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Perfume三人のイレブン赤コスを見た源さんがずっとニヤニヤしていたのが印象に残ってます。三人を見て「かわいい~~!」ってステージにうずくまったのはまんま逃げ恥のこのひらまささんでした。

MC中にドリンクを口に含んだ源さんがおもむろにマイクを喉元に近づけ「ゴギュリ…」と飲み込む音を響かせて笑いました。CMみたいな音だった、会心の出来だった。「さあそろそろ後半戦ですが…」と言ったらお客さんが「え~~~(もっと聴きたい)」って反応したんだけど、それを見た源さんが「残念がってくれるんだありがとう」みたいなことを呟いててなにこの人かわいさやばい(三度目)「最後の曲です」って紹介した時も、会場がエエ~~~! という雰囲気に包まれて、その時も顔をぎゅっとしわくちゃにして「ごめんんん~~~!」って言ってた。かわいさの権化。

いざ、Perfumeの陣

Perfume登場前、PA席の後方の壁際にMIKIKO先生がいらっしゃっていて、テレビで見たまんまの小顔な方でスッとしてて綺麗でした。スタンド席の人とかアリーナ後方の人が集まってちょっとしばらくの間ザワザワ騒然としてました。後ろの源さん女子二人組もザワザワし出した後方をワ~誰~? って振り返って見たんだけど、「だれ…?」「だ、だれ、誰…!?」って混乱してて可愛かったです。

01. FLASH
02. Glitter
03. GAME
04. Everyday
-MC-
「源さんに捧げるお源メドレー」
05. マカロニ
06. ナチュラルに恋して
07. Magic of Love
-MC-
08. If you wanna
P.T.A.のコーナー-
09. FAKE IT
10. MY COLOR
11. TOKYO GIRL
-アンコール-
12. If you wanna
13. スゥィートドーナッツ

登場前の演出が、『If you wanna』完全生産限定盤に入っていた『TOKYO GIRL』前のアレだったので『TOKYO GIRL』が来ると身構えていたらまさかの『FLASH』だった。あの音が消えた瞬間の、耳にはもう聞こえないのにその場にまだある重低音の残響? リバーブ? みたいなのが印象的で、心臓がビリビリに震えたのが気持ち良くて鳥肌が立ちました。『GAME』の始まる前はいつも、コツコツコツってヒール音で(まさか…)って思ってからの画面に表示された『GAME』という文字にヒャーッてテンションが上がる。のっちのライトセーバーが光ってなくて(のっち)って思った。

MCネタ

初っ端から「こんなど平日でごめんね」「このために有給を使ってくれてありがとう」「ここぞ! という時においておきたい有給を」「源さんと私たちのために有給を使って来てくれてありがとう」と、怒涛のありがとう尽くし。あ~ちゃんのお母さんは今までの全公演観に来ているそうですが、「いい加減仕事休みすぎてそろそろ辞めないけんかもしれん(笑)って言っとった」らしい(笑)お母ちゃん頑張って~!

源さんからのリクエストメドレーでは、あ~ちゃんが「可愛い曲ばっかりでね~源さん女子の理想があるんかね~」って言ってて笑った。そこから「イレブンプレイの衣装は源さんが案を出している、お直しもイレブンプレイさんじゃなくて源さんがやっとるんよ」って話になって、びっくりしました。すごい。会場がヘエ~~って空気になった時、ゆかちゃんがにやにやしながら「これから見方変わるよネ~」ってちょっと引き気味でからかうような言い方で呟いたのがツボでした。お客さん皆「それ言う(笑)」みたいな感じで笑っちゃったんだけど、言ったゆかちゃん本人も後からじわじわ来たのか「アッ…(笑)」みたいな表情して両手で顔を押さえてたのが超可愛かった。黒ゆかが降臨した瞬間を見た。恥ずかしくなって両手で顔を隠す仕草って誰がやっても可愛いんだけど、ゆかちゃんがやると天使級の可愛さでいい加減にしてって思った。
源さんからのリクエスト案、最初に出してきたのがかなり昔のインディーズの頃の曲だったため、あ~ちゃんが「ふざけとるんだわ、この人忙しくてふざけとるんだわ」ってあしらってて笑う。

グッズの紹介もしてました。源さんコラボのバンカーリング『Family Ring』はかなりいい出来らしく激推ししてた。

あ「(リングの部分が)固いのがいいんじゃろ?」
あ「ニャンキホ~テとか、〇△ドンキとかより良いから」
の「源さんも使って…たらいいな~」
あ「使ってる、とは言わない正直者(笑)」

お決まりのチーム分けでは、ゆかちゃんが「真ん中からこっち側のスタンドの人~!」って言った後あ~ちゃんが「…ファミ~!」と命名した瞬間、(ファミリーソングだ…!)という予想と、「ファミ」という歯切れの悪さにちょっとどよどよしました。案の定反対側の「リ~!」からのアリーナのチーム名「リング~!」に全員が(ソングちゃうんかい)って思ったよね? なにかのタイミングでのっちが「ありゃぁーっす!」と体育会系丸出しの挨拶していて沸いた。

の「星野源さんとの対バンということで…もう女性スタッフがね、ウハウハで」

『If you wanna』のサビについて、「私たちサビは歌わずに爆踊りしてるんやけどね、リズムがこう…」と、足は四拍子、手は三拍子のリズムを教えてもらいました。練習する会場に向かって「出来てる。曲が流れたらまあ、いけるよね?」「私たちは爆踊りしてるんですけど」と言い、最後は「あ、私たちは爆踊りしてるからね、やらないけどね、踊りながら見えとるからね(目力カッ)」で締めてました。言う通りに踊りました。先生リズムが難しいです。

アンコールでまさかのほしゆか・ながゆか登場

アンコールでまず三人が登場。それから「みんなで源さんを呼ぼう! せ~の…」\源さ~~ん!/って呼びかけたら、下手から「ちょっとちょっと~~!」って、まさかのほしゆかが飛び出してきて会場が沸いた。

ほ「ほしゆかよ」髪サラー
ほ「星野源は帰ったわよ」髪サラー
あ「すっごい近づいてくるじゃん…」

ほしゆか喋りながらかしゆかの方にぐいぐい距離詰めてきてあ~ちゃんに「すごい来るじゃん」って言われてた。ほしゆかTシャツにロングスカートにソックス+スニーカー姿だったんだけど、これ女子の皆さんは全員思ったと思う、「源さんそのロングスカートならTシャツインしよ!!」って。あ~ちゃんが「ようそんなスカートあったね」って言うくらいの、オーロラ色したミモレ丈のロングスカートだった。四人で挨拶する? ってなった時、ほしゆかが焦って「ちょっと待って、手の形の確認をさせて」って詰め寄ってた。三人にレクチャーされながらたどたどしい手つきで「こう…、こう?」って言ってるほしゆかが愛しい。
Perfume」「です!」のピースの手を横向きにちょきんてする振りの時に、ほしゆかちょっと間違ってて、ちょっと昭和っぽくて、あ~ちゃんに「そこ違う、ちょっと年齢出ちゃってる」って注意されたほしゆかが、「やめてよ、年齢のことは言わないで」「ね、年齢のことは…、あ~ちゃんほんとにダメよ」って早口で答えてた。年齢の話はNGなデリケートなほしゆか。
ほしゆかだけでも辛いくらい笑ったのに、もう一人浮雲(長岡さん)もながゆかとしてかしゆかを模したぱっつん前髪ロングヘアで登場した時は倒れ込むくらい笑った。

ほ「ながゆかは男性ホルモンが濃いから髭が生えてるの」

ロングヘアがとにかく邪魔なほしゆか、ことあるごとにファッサーってなびかせては「かしゆか普段こんな凄いんだね」「ここ(頭頂部)が暑いの」「首回りがずっと暑いの」って言ってた。ゆかちゃんいわく「首の後ろから腰まで年中保温している」状態らしい。
モニターでもあんまり抜かれないんだけど、喋ってる他の四人の中にずっとロングヘアのながゆかがいることに笑いがこみあげてきてしまう。せっかくだから、とのっち、ほしゆか、かしゆか、ながゆか、あ~ちゃんという並びになったんだけど、これがなかなかビジュアル的にキツイ。ギター生演奏バージョンの『If you wanna』を披露するとなった時もほしゆか「こ、この空気大丈夫?」って心配してた。それくらい、ほしゆかとながゆかの圧がはちゃめちゃに妙だった。ながゆかのロングヘアがギターストラップに引っかからないよう、うなじ側にまとめてあげるあ~ちゃんの手つきがとてもセクシーだった。相手はながゆかだけど…。

アコースティックバージョンの『If you wanna』の破壊力

「伝説が生まれる瞬間に はじめてたちあってしまった まいったな」まさにハチクロ一巻、はぐちゃんに一目ぼれをした竹本くんを横目に真山が想う「人が恋に落ちる瞬間を はじめてみてしまった まいったな」状態でした。横揺れ必須な『If you wanna』、はじめのゆかちゃんのAメロから、ゆかちゃんこんなに声量あったっけ? ってびっくりするくらい声がのびやかで、あ~ちゃんはいわずもがな、相変わらず素晴らしい歌唱力で、のっちのハの字眉毛な表情で歌う裏声もすてき。
源さんの裏声でのサビ『If you wanna love me』『If you wanna kiss me』がめちゃくちゃエモさ大爆発でした。斜め前の源さんファンの女子が目をハートにして「やばい…」ってお友達に寄りかかっていたくらい、それくらいやばかった。大体こういう時オタクは脳内ドーパミンどぱどぱに出ちゃってるから語彙力吹っ飛ぶんだけど、時間が経って今思い出しても、「やばい」「最高」「エモい」「やばかった」という感想しか出てこなくて、もうちょびっと知性を持ったチンパンジーくらいの言葉しか浮かばなくてやばい。
『スゥィートドーナッツ』はとにかく可愛かった。正直『If you wanna』の衝撃で半分記憶が飛んでいる。すっごく貴重な公演に参加できたんだなぁと、今でもふわふわした気持ちでいっぱい。
明日からも頑張りたい。あわよくば年内にもう一回くらいPerfumeのライブがあればいいのになという気持ち。

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【邦画ログ】セトウツミ/「走り回って汗かかなあかんのか?」ネタバレ感想

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セトウツミ

川辺だからいい感じに風が吹いていてそれが微妙な会話の間のあいだを繋いでる感じがして好き。池松壮亮くんの語り口はやっぱりいいなぁ。低い声がすてき。岡山天音くんが出ててびっくりした! 

基本的に菅田将暉くんのセリフにツボが多い。
「あのおっさん手ェ長ない?」
「さっきハンバーガー買い行っていらん言うたやんけ」
レディー・ガガみたいなこと言うやんけ」
「イエーイイエーイねっくっらっ俺12個」
「死の」
「ほら、俺めっちゃ虫嫌いやん?」
「勝ったら願い事叶うことにしよ!」
「こっち来てんのか向こう行ってんのか分からへん」
「この前知らん市外局番から電話かかってきてめっちゃびっくりしたんやけど」
「俺のいいとこ10個言って」

ウツミのセリフもなかなかツボ
「ペットが死んだら願いってこんな叶うん!?」
「お前おばけ怖ないん!?」
「女って自分が相手にされへんかったらすぐゲイとか言うよな」

池松壮亮くんの「どいつもこいつも。走り回って汗かかなあかんのか。なんかクリエイティブなことせなあかんのか。この川でヒマつぶすだけの青春があってもええんちゃうんか」ってセリフがほんとその通りで、でも大人になった今思い返したらやっぱり部活で汗かくのっていいよね、と思う。私ですか? 高校は帰宅部です。
ほぼ会話劇でパートが進んでくのが面白い。
両親離婚しそうだったりおばあちゃんずっと入院してたり、ちょいちょい笑えない家庭の事情が出てきてまさしく「あ、なんかごめん」な空気が出るのが好き。瀬戸の家庭事情ハード。
瀬戸がスマホフリック入力じゃないのが意外だった。なにか意図はあるのか、それとも菅田将暉くんがフリック入力できないか。地味にきになる。

「匹ってやめてくれへん? カエル思い出すわぁ」って言われた後のジャンプッピチャン! が可愛すぎて死んだ。誕生日を祝われる瀬戸が愛しい…同じ日にみーにゃん死んでるとか、笑えないよ…。頭上で割れた風船を会話中にそれとなくさっと横に避けるウツミ…。
ほぼコントなのになにこのドラマ…。

ルーベンスの絵の前で倒れてるボケのレベルが高等すぎて最高だった。

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【邦画ログ】「湯を沸かすほどの熱い愛」ネタバレ感想/しゃぶしゃぶ食べたい

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「湯を沸かすほどの熱い愛」めちゃくちゃに大事な結末のネタバレまで書いてあるので気をつけてね。


この映画は、「ああ宮沢りえが余命宣告されて、家族の尻叩いてなんやらかんやら事件があって最後は『ありがとう…!』って終わるタイプのお涙ちょうだい系か…」と思って観ると、中盤「簡単なお涙ちょうだいじゃないよ…素晴らしい人間ドラマだ……グス……」と心変わりして、最後のエンドロール直前で「!!!!!???」と後ろにひっくり返る系の映画です。結論から言うとすっごい良い。好き。嫌いな部分も含めて好き。とか長年付き合った彼氏べた褒めするみたいな安直な感想出ちゃう。

いろいろなエピソードとか、小道具の使い方とか、伏線のはり方とか、登場人物のキャラクターの作り方とか、とにかく細部まで自然なのにとても魅力的で素敵。関西弁の子連れ探偵とか、ヒッチハイクを繰り返す松坂桃李くんもすごく良い! 50くらいの女トラック運転手にラブホに連れ込まれて覚悟するも靴脱いで靴下脱いだタイミングで逃げ出したエピソードは最高。そして拾ったサンダル履いて裸足で生活してるのも最高。宮沢りえに抱き締められ、戸惑って手の置き場所が分からない演技が好きです。
序盤、苛められてる杉咲花演じる安澄がいじめっ子に絵の具で制服を汚されてしまって、宮沢りえ演じる双葉はそれを見てショックを受けるも、娘が頑なに「自分で汚した! 数えたら絵具12色あったよ」っつってロックなことを言うので、その心意気を汲んで「その中で一番好きな色は?」とか聞いちゃう。水色、って答える娘に「お母ちゃんは断然!」って答える宮沢りえ。この「赤」がまさかラストの赤に繋がろうとは思わないでしょ……。レンタカーの赤、お見舞いに貰う花の赤、そしてラスト銭湯の煙突からのぼる煙の赤。

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序盤のいじめっ子エピソードについては、いじめっ子側の女子たちの絶妙なブス加減(決してめちゃくちゃブスではない、ふっつうの顔面だけど性格がクズなのでブスに見えちゃう)が最高。いじめ描写に関しては、母から娘に対しての「にげるな! 立ち向かえ!」という一貫した態度は私は好きじゃない。立ち向かうことが正義、正解とは思いません。逃げることはきちんとした自分を守る行為なので、それに関しては双葉というキャラクターの性格が合わなかったんだろうなというだけの感想です。
おもらししたパンツをドアノブに引っ掛けてくの笑った。「ちゃんと仕事するので、この家にいさせてください」という9歳の鮎子のセリフは、少し大人が言わせた感がすごいけどでも泣いちゃうよこんなの。あと、タカアシガニって食べたことないんだけどおいしいの? カニ食べたくなった、あとしゃぶしゃぶもめちゃくちゃ食べたくなる……でも私、しゃぶしゃぶは豚肉派なんだ…(知らん)

入院してる宮沢りえの病院の庭に全員でピラミッド作りに来てたシーンで吹き出してからすごい泣いた。泣けるシーンとふっと吹き出しちゃう笑いのシーンのバランスが絶妙で、その波がとても心地いいので飽きません。あんなに元気で肝っ玉お母ちゃんだった双葉の「死にたくない、生きたい」は反則過ぎる~!
あとオダギリジョーモテすぎ子供作り過ぎモテすぎ、という感想も。父親弱すぎ。マジで。緩和センターに入院してからも全然お見舞い行けなくて、子どもに「どうだった?」って様子聞くことでしか心配できない精神的に弱いずるい男の描写が良かったです。どんどん弱っていく人間を見るのは辛いものだから。いよいよもう残り少ないだろうなって場面で、呼吸もままならなくて、喋ることもできない、意思疎通は目線を動かすくらいしかできない宮沢りえのベッドに頬をくっつけて、父親のことや鮎子の近況をぽつりぽつりと話す安澄は、見ていて辛くなりました。宮沢りえが喋ろうとしても声にならない、やせ細った唇の隙間から漏れる吐息とか虚ろな表情を見て、我慢していたけれど耐えきれなくて顔を背けてしまう杉咲花ちゃんの演技が、すっごい。すっごいやばい。カラカラになるくらい泣きました。ひからびちゃう……!

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個人的に「余命数ヶ月だったらなにしてもいいんかい」という双葉に対するツッコみはたくさんあります。耳の聞こえないしゃべれない女性へのビンタシーンとか、エッ!? ってびっくりした。でもまあ娘を捨てた母親に対する叱咤だと思えばまあ。でもいきなり殴るのイケナイ! 危ない! 家に置き物投げて窓ガラス割るのイケナイ! 危ない! お玉の角の方で頭殴るのイケナイ! って言い出したらきりがない!(笑)
女性が娘を捨てて出ていくシーンが、鮎子が母親に捨てられた場面だと思わせておいて、実は双葉が昔母親に置いて行かれた記憶だった、っていうのも上手くてすごい。ミスリード大好き厨なんで大興奮でした。
ラスト、まさかの宮沢りえの遺体を焼いてその火でお湯を沸かして風呂に入る銭湯のシーンは、今までの涙が引っ込んで全力で「マジかよ!??」ってぶったまげた。そこであのタイトルバックとかズルすぎる。煙突から出てくる煙がいのも鳥肌。
これ直接的な描写はないにしろ、正直「冷たい熱帯魚」レベルのグロさで、とにかくもう笑っちゃいました。監督の過去作品一覧を見た時点で予測しておくべきだった!(笑)
正直、このストーリーの舞台が銭湯であることにどうしても意味を見いだせなかったんだけど、このラストシーンからのタイトルなんだな、と思うと大納得です。手話を使うシーンも素敵だったなぁ。

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